うりこ
十七年共に在りしに今朝逝けり 十七年添うてくれたる毛の温き あの鵯が別れに来たる冬の枝 踏み固め荒らしし庭はそのままにしばし逝きける君を忍ばむ 木戸口の朱欒おもへば父の色 紅白の終(しま)ふやにはか御慶かな