うりこ
いわし雲縁に吹かれてをりにけり 埋火のぽうと顕る仰天す 待つといふ甘美なる刻(とき)秋深む 紅葉且つ散る宿題の終はらざる 手探りでへっぴり腰で花野往く 急き切って駆け付く君のはずむ背をしばし愛しと眺めをりしよ おもむろに鬼現れにけ
り石蕗の花